ビク抜き(トムソン加工)
板に刃を取り付けた型を用意して行う抜き加工。ミシン目やハーフカット、スジ押しも同時に入れることができます。様々な素材に対応可能なため、抜き加工の中では最も汎用性が高いです。
←↑ メモクリップ
チップボールという厚紙にビク抜きを施したシンプルな紙のクリップ。ケースにはマイクロミシンと呼ばれる通常よりも細かいミシン目を採用。クリップが取り出しやすくなるように、ななめの箱の形状を提案しました。
CL:印刷加工連
紙象嵌
「象」=かたどる、「嵌」=はめこむ。土台の紙に別の紙をはめこむことを紙象嵌といいます。古くから伝わる技法ですが、現在は紙象嵌の技術を継承する会社が少なく、貴重な加工となっています。
←↑ 第23回 紙わざ大賞 ポスター
ペーパーアートのコンペティションのためのB1サイズのポスター。土台となる白い紙に、素材の異なる黒色の紙とベージュの紙をそれぞれに象嵌している。このような大きいサイズでも加工が可能。印刷とは異なる特別な質感を出すことができます。
CL:特種東海製紙株式会社 AD:6D
DR:株式会社DNPアートコミュニケーションズ
ハーフカット
紙を最後まで抜ききらず、紙の層を残して抜き加工をする技法。この加工により、通常は折り曲げることができない厚紙に、きれいな折り目をつけることができます。
←↑ Factory 4F「4F BOX」
製本や紙加工の見本を入れるための箱。オレンジ色の紙を貼り合わせた厚紙に、ハーフカットと抜き加工を同時に施し形成。ななめのスリット部分で開閉する仕組み。見慣れない形状や複雑な仕様でも、ひとつひとつの案件に合わせて最適な方法を模索し、柔軟に対応することを心掛けています。
CL:有限会社 篠原紙工
腐食刃型・彫刻刃型
金属を腐食もしくは彫刻して作る抜き型。刃の継ぎ目がなく、仕上がりが美しいのが特徴。細かな抜き加工も可能なため繊細な表現にも適しています。
←↑ 武蔵野美術大学 2015年
オープンキャンパスポスター
腐食刃型ならではの細かな表現を活かしたポスター。全面に細かな三角形の切込みを入れ、立ち上げることで立体的な絵柄が完成します。三角形の切込みはパターンが均一なため、25分の1の型を作製し、25回に分けて抜きを繰り返す「送り抜き」を提案。制作チーム一丸となって問題を解決することで実現しました。
CL:武蔵野美術大学 AD:池澤樹
PD:株式会社 ショウエイ
加工相談
自社の設備で加工ができない場合は、協力会社と連携をとることで実現できます。仕様が決まっていない段階からの相談でも、様々な加工方法や、より効果的に表現する方法をご提案していきます。
←↑ clammbon CDジャケット
「モメント e.p. 2」
空押しと箔押し加工を施した豪華なCDジャケット。加工方法が確立していない段階から相談を受たプロジェクト。篠原紙工さん・コスモテックさんとタックを組み、アイデアを持ち寄り、打ち合わせを重ねました。3社の技と技術が最大限に発揮された案件です。
CL:有限会社 トロピカル DR:有限会社 篠原紙工
BP:有限会社 コスモテック